2022年度 理事長基本方針・事業計画

はじめに

 2020年より蔓延した新型コロナウイルス感染症の影響により、働き方、人とのコミュニケーション手法、余暇の過ごし方などさまざまな変化が訪れ、これまでの常識が通用しない社会生活における不自由を強いられた2年間となりました。

 人との直接的な接触を極力控えることで新型コロナウイルスの影響が出る前と比べ、多くの人は交流の機会が減少したのではないでしょうか。直接顔を合わせる機会が少なくなり、オンラインでのコミュニケーションが主流になるなど、新しいコミュニケーションツールが台頭し、その変化についていけない人は取り残され、孤立してしまった方も多くいると考えます。そのような状況下において、我々佐倉青年会議所も会員の定例会参加率の低下や対面で行う定例会の減少による会員交流の機会が少なくなるなど、新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。信頼関係を築くことはコミュニケーションがすべてではありません。しかし単純接触効果のように直接顔を合わせる頻度を高めることにより、互いを深く知る機会となり、信頼関係の構築につながると考えます。そのため対面とオンライン、双方のメリットを活用し、円滑な交流を行っていくことがこれからの時代に求められます。

 我々青年会議所としては若き力を駆使し、これからの時代を担い、また次世代へとつなげていくことが使命と捉えていく必要があります。そのためにも、まずは当法人の組織力向上を行っていくことがこれからの青年会議所に必要なことだと考えます。まずは組織力向上のきっかけになるよう会員交流の機会を設けていき、さらには地域との交流を行うことで信頼関係をより強化し、地域と一体となった団体として5年後、10年後の明るい豊かな社会につなげてまいります。

会員の人財育成で組織力向上

 入会歴3年未満の会員が多くなっている現状として、まずは会員に向けた青年会議所の在り方を学び合う機会を提供して組織強化につなげていきます。青年会議所には理事長を初め副理事長・委員長・監事などさまざまな役職があり、その役職を単年度制で行うことで多くの経験を積むことができます。しかし、初めて役職を担う会員や入会したばかりの会員はまず何をするのかわからないことが多くあるため、JAYCEE勉強会を開催して組織の仕組みや青年会議所で得られる学びを伝えていくことで個人の資質向上を目指してまいります。

 また何のために自身の役割があるのかを理解して青年会議所運動を行うことで、1年間役割を全うして会員が成長する機会を提供していきます。そのためにも会員を対象とした人財育成を行うことにより、メンバー間でバックアップできる体制を整えていきます。さらに新入会員には入会後のフォローを行い、参加することの意味合いを伝え巻き込んでいくことで所属会員の資質向上につなげてまいります。

学びを得て築く信頼関係

 我々青年会議所は20歳~40歳までと年齢制限のある団体であり、発展途上の年代と考えると学びの基盤を強化し、将来的には次世代を育てる人財となるべく学びを続けていかなくてはなりません。また自己啓発のために入会した会員も多くいるため、法人の組織強化の観点でも学びの機会を取り入れていく必要があります。青年会議所の活動や定例会を通して学んだことを自身の職場に反映していくことで、社会経済への発展にも繋がり、ひいては会員個人や会員家族の会員に関わるすべての人に幸せに繋がると考えます。

 知識を自身のためだけではなく、周りに伝えていくことのできる団体となるべく学びを得ていきます。
さらに青年会議所を対象とした研修ではなく、地域市民も参加できる学びの機会を提供することで地域の活性化につながると考えます。そして学びを通して地域との交流につながることで、青年会議所の存在意義を見出すとともに、地域課題に向けた取組みを連携して行える団体へと成長してまいります。

会員拡大につながる地域との信頼関係構築

 青年会議所は40歳で卒業しなくてはならないため、毎年会員が入会しないと衰退してしまう団体です。佐倉青年会議所が創立から47年間もの歴史を築いてこられたのも会員拡大への取組みを真摯に行ってきた成果でもあり、これからも会員拡大は青年会議所の恒久的な課題の1つです。

 また今まで地域とともに取り組んだ事業を次世代に継承していくこと、そして現在の取組みを基盤として新たなものを生み出していくために、新しい知識や観点を持っている人財が必要となってきます。そのためには、まず既存の会員がやりたいこと楽しめることを交流定例会と連携して実施し、活気あふれる定例会や事業を行うことにより地域市民へ青年会議所の認知度を向上してまいります。

 そのような活動を見て、体験して、さまざまな価値観を共有することにより、団体に興味を持っていただきます。そして交流の機会に参加していただくことでお互いを知り、信頼関係を構築することが会員の増加につながると考えます。また既存の継続事業を会員拡大の観点で考察し、当法人の最大の強みである青年会議所ならではの運動をより多くの方に見ていただくことにより、5年後、10年後には佐倉青年会議所ならではのブランディング化された事業となるよう基盤を作ってまいります。

地域と青少年の共生社会実現

 将来を担う子どもたちの健全なる育成に寄与した活動は青年会議所運動の使命でもあります。
昨今では新型コロナウイルスの影響で、地域と関わる機会が減少した子どもたちには、学校で学べる知識や経験だけではなく、地域との関わりで得られる経験を提供していきます。

 感受性の豊かな世代に青年会議所運動を通して、他校の生徒と関わり、学びを提供することで将来の可能性を広げてまいります。また地域共生社会の実現のために、これからの時代に求められるのは多種多様な人財の受容であるダイバーシティ&インクルージョンだと考えます。2021年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されて「障がいのある方」にも注目されましたが、主に「身体障がい者」が多く、「知的障がい者」や「精神障がい者」の認知が不足していると考えます。そのため本年は特に障がいのある方々との交流を行ってまいります。障がいのある方の生きづらさは本人の問題ではなく、地域そして社会の問題であり、その問題に向き合わなくてはなりません。

 ダイバーシティ&インクルージョンの取組みは社会における経済効果にも大きな影響を与えると考えます。障がいのある方との共生社会の実現に、障がい者施設と企業との交流は障がい者雇用や地域の発展に必要不可欠であり大きな課題だと考えます、課題を解決するためには、地域社会が障がいのある方と関わり、お互いを理解する青年会議所運動を行うことで共生社会の実現につなげてまいります。

組織の基盤構築

 昨年は佐倉市、八街市、酒々井町の社会福祉協議会と合同で災害協定締結式を執り行い、当法人と二市一町の社会福祉協議会との信頼関係は強固になったと考えます。その信頼関係を継続していくためには、災害対策や防災研修を二市一町の社会福祉協議会と行っていくとともに、災害時には協力し合える関係性を構築してまいります。

 また組織力強化では各定例会の設営管理を徹底し、組織のコンプライアンスを遵守してまいります。さらに会員総会を実施して組織の透明化を図り、地域の方々にSNS、ホームページを通して佐倉青年会議所の活動を発信し、存在意義を提示するとともに、地域の方々から我々の運動に賛同していただけるよう精進してまいります。

結びに

 私が携わる福祉業界では、相談者との関わりで重要視されているのがラポール形成と呼ばれる信頼関係の形成です。相談を受ける中では信頼関係が構築されないと相談者の本音が出ず、問題の解決に至ることはありません。それは、福祉業界だけでなく他の業種でも同じことが言えると考えます。どのような職種であっても相手との信頼関係ができなくてはビジネスに発展するはありません。つまり信頼関係を構築できる人が、これからの社会を担っていくのだと考えます。

 青年会議所は40歳までしか所属できません。30歳前後の働き盛りの時期にスキルだけを磨くのではなく、人間力を磨いていくことができる団体として青年会議所の「修練」という三信条が所属会員を大きく成長させると考えます。それを所属する全会員が理解し、自己欺瞞せず自身の行動に自信を持てる行動をすることで会員一人ひとりがそのような人財に成長していくのは、とても魅力的な団体だと考えます。

 近年では情報を得やすくなって便利になった一方で、正確な情報が正しく得られないことも多くあります。そのような状況で必要なのは信頼し合える身近なところからの情報ではないでしょうか。また近年の状況で考えると台風や新型コロナウイルス感染拡大などの有事の際こそ、お互いの信頼関係が結ばれていると、より良い力が発揮できます。相手を信じる大切さや信じてもらうための誠実さ、頼ることでしか得られない感動、頼ってもらうことで自身の成長につながってくることなど信頼にはさまざまな意味があり、そのことを改めて振り返りたいと考え、スローガンを「信頼」~信頼する、信頼される人財を目指して~といたしました。

 佐倉青年会議所がこれからも地域と信頼関係を継続できる団体になるように会員一同青年会議所の三信条である「修練」を重ね、精進してまいります。

2022年度 事業計画

・組織の人財育成の強化
・組織交流定例会の実施
・組織と地域に向けた研修定例会の実施
・会員拡大に向けた定例会の実施
・青少年育成定例会の実施
・地域共生社会の実現
・組織骨格の強化

公益社団法人 佐倉青年会議所 定款

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