私が携わる福祉業界では、相談者との関わりで重要視されているのがラポール形成と呼ばれる信頼関係の形成です。相談を受ける中では信頼関係が構築されないと相談者の本音が出ず、問題の解決に至ることはありません。それは、福祉業界だけでなく他の業種でも同じことが言えると考えます。どのような職種であっても相手との信頼関係ができなくてはビジネスに発展するはありません。つまり信頼関係を構築できる人が、これからの社会を担っていくのだと考えます。
青年会議所は40歳までしか所属できません。30歳前後の働き盛りの時期にスキルだけを磨くのではなく、人間力を磨いていくことができる団体として青年会議所の「修練」という三信条が所属会員を大きく成長させると考えます。それを所属する全会員が理解し、自己欺瞞せず自身の行動に自信を持てる行動をすることで会員一人ひとりがそのような人財に成長していくのは、とても魅力的な団体だと考えます。
近年では情報を得やすくなって便利になった一方で、正確な情報が正しく得られないことも多くあります。そのような状況で必要なのは信頼し合える身近なところからの情報ではないでしょうか。また近年の状況で考えると台風や新型コロナウイルス感染拡大などの有事の際こそ、お互いの信頼関係が結ばれていると、より良い力が発揮できます。相手を信じる大切さや信じてもらうための誠実さ、頼ることでしか得られない感動、頼ってもらうことで自身の成長につながってくることなど信頼にはさまざまな意味があり、そのことを改めて振り返りたいと考え、スローガンを「信頼」~信頼する、信頼される人財を目指して~といたしました。
佐倉青年会議所がこれからも地域と信頼関係を継続できる団体になるように会員一同青年会議所の三信条である「修練」を重ね、精進してまいります。