2019年度理事長基本方針・事業計画

スローガン
「全力」

~すべてのご縁に感謝をし、恩を贈る希望の未来へ~

公益社団法人  佐倉青年会議所

第44代理事長 立石 晃一

はじめに

“嘗ての日本は低経済、多くの偉人と弛まない努力”
1949年、我々のJC運動は東京青年会議所の設立から始まり、27年後の1976年に佐倉青年会議所の運動がスタート致しました。43年の長きにわたり「明るい豊かな社会の実現」を理念とし、修練・奉仕・友情の三信条の下、地域の発展に寄与し多くの歴史を紡いで参りました。先人の弛まない努力により、現在日本のGDPは世界第3位となり世界屈指の先進国へと発展したのです。それにより我々現代人は何不自由なく暮らせる世の中となり、今の自由・豊かさが作り上げられました。しかし、経済協力開発機構(OECD)の調査によると「自分は不幸だ」と感じている方も多く「物質的には豊かでも、心は豊かだと感じていない国」という統計結果も出ているのが実情です。高度成長期の経済発展を皮切りに核家族化の流れを生み、景気向上に加速して人は物資的豊かさのために歩みを進めてきました。近隣との関わりを忘れ、地域の関わり人の関わりが希薄化し、昔では当たり前の祭事・仏事も衰退し、伝統・文化を伝えられない現代人の姿がその象徴でもあります。また、現代は様々な問題が混在しています。独居老人が増加し介護・孤独死の問題。子ども達の成長を地域で支える力の衰え。小さな子どもが被害者となる犯罪・ストレス社会。自殺率は先進国の中でもワースト3となっています。環境においても大気汚染・水質汚染・放射能問題と、多くの問題を抱えているのが現状です。さらに、AI技術の発達により様々な期待が寄せられている一方、その先2045年問題として人工知能が人類を超えるという説もあり、我々現代人に求められているのが高い人間力であります。
我々JCマンはどんな時代においても、様々な問題に着目しそれを解決の道へ導いて参りました。常に、今の自分に何ができるかを考えて行動していかねばなりません。こんな時代だからこそ、先人が紡ぎあげてきた歴史を大切にし、新たな思考を取り入れる温故知新の精神が必要不可欠です。

組織力の強化と再建について

機会の提供である青年会議所運動は毎年組織体制が変わる単年度制の組織です。右も左も分からない中、全力で担当事業と向き合うことを通じて多くの学びを得ながら、その年を意義あるものへと昇華させていきます。しかしながら、佐倉青年会議所では卒業最終年度に関わらず重責を担い卒業して行く会員が多いのも実情であります。特に近年はその傾向が強く組織としての引継ぎが出来ていないのも現状です。現在は入会歴3年未満の会員が約8割、3年以上の会員が約2割と経験歴が浅い会員が多い状況下にあり、組織運営の危機的状況にもあります。組織が継続的に発展するためには、リーダーや会員が個々に活躍するだけではなく、各々が持てる力を結集して、新たな価値の創出に挑戦し続ける活力ある組織づくりが重要です。
会員拡大に成功し在籍会員が増えている今だからこそ、今後の佐倉青年会議所の継続には会員一人ひとりの想いの共有が必須であり、事業・職務の検証と引継ぎをすることが必要です。今年度は会員の定期的な勉強会を開き会員資質向上と、自己の経験を感謝の想いへ変え、その想いを次に繋がるように変化させ、これから迎える佐倉青年会議所の45周年・50周年へ向けた会員資質向上を目指します。

事務局について

組織の適正な運営とは、組織が理念・方針に沿いコンプライアンスに則った運営が成されていることを言います。本質的な理念「明るい豊かな社会の実現」という考えは変わりませんが、単年度制の青年会議所ではその具体的方針が毎年変わって参ります。その方針をもとに各委員長は社会問題を背景とした目的と明るい未来像にもとづいて組織運営や活動・事業がなされなくてはなりません。また、世間を見渡せば若者の国作りの無関心さも今の時代の問題点でもあります。我々はどんな時代に於いても市民意識変革団体としての役割を忘れてはなりません。それを実現するためには、民主制・透明性・参加性の3つの原則をふまえることが必要不可欠です。
今年度は組織を連携させるために情報の共有・管理をしっかり行い、議事運営、新年会や総会運営など、会員一人ひとりの想いや挑戦を事業展開するための協働体制を構築します。そして、公益社団法人として何が求められ、どのように行動に移していくのかを考えながら組織運営、管理体制の強化を図ります。また、市民にとって行政をより身近なものに感じて頂き、主権者意識を確立するための事業を展開致します。

会員拡大について

我々の社会貢献運動は地域に根差したものであり、43年の長きに渡り地域に必要とされ、今後も続けていかなくてはならない運動であります。40歳までの年齢制限がある我々のような団体には新たな会員を拡大する必要があり、いつの時代も唯一絶えることなく継続してきた事業こそが会員拡大です。また、次代を担う者への意識変革の機会を提供することもJCの存在意識であります。JCを知らない人にその魅力を伝え、意識を変えて仲間になってもらうことは青年会議所の発展と地域発展の根本であり、会員の拡大は必要不可欠です。
今年度は我々の運動を発信する説明会を定期的に開催致します。そして、新たな候補者との関わりを深められる交流会を実施し、45周年・50周年へ向け会員数50名を超える団体を目指し活動して参ります。

地域社会について

我々の住む佐倉市は古代より文明、文化の多様な歴史溢れる都市であります。文明の発展に欠かせない水との付き合いは印旛沼にあり、かつての印旛沼は内陸に広く開けた内海の一部であり「印旛浦」とも言われ、印旛沼文化とも言うべき独特の生活文化を形成し文明を開花させてきました。近代歴史の中では佐倉藩は県内最大級の規模を誇り、歴史的偉人を多く輩出しております。こんな時代背景の中に生かされている我々は、その歴史に敬意を表し今の自分に感謝をしながら生きていかなくてはなりません。また、各種団体・行政においては郷土愛を育む運動を様々な手法で展開しています。しかし、未だ市民に郷土愛が定着していないのも現状です。
今年度は歴史的背景に着目し、この地に住む人々に今のこの土地・文化がある歴史を感じてもらえるような事業を展開します。そして、その繫がりを感じ得るような事業を各種団体と協働しながら開催し、市民の郷土愛を育み、新たな問題に着目できる体制を構築して参ります。

青少年育成について

近世の日本は「子ども天国」だったとも言われています。子どもにとって「大人に大事にされるのは当たり前」であり、世界中で日本ほど、子どもが親切に取り扱われる国はないと言われた程です。子どもには独自の世界があり、子ども同士の遊びの中でルールを知り、年長の子どもは年少の子どもの子守をするのも当然のことでした。幼い頃から大人の世界に慣れ親しみ礼儀や作法をそこで知り、いざとなれば大人のような落ち着きのある振る舞いができました。日本は本来生活の流れの中で青少年の健全育成ができていた国です。しかし現代はそれに反比例した世の中となり、生活の中で自然に青少年の育成ができなくなっているのが現状です。こんな時代だからこそ我々の活動意義の本質が問われており、子ども達にとって必要とされる良い環境・機会を我々の手で提供していかなくてはなりません。
子どもが子どもらしく生きていけるように、大人の「威厳ある姿」をしっかり見せ、子どもの健全育成に向け才能と可能性を引き出せる事業を展開します。子どもが大人になった時、「あの出来事があり、今がある」と心の底から言えるような活動を実現して参ります。

広報について

佐倉青年会議所は佐倉市を中心とし活動を行っております。我々は地域に根差し活動を続けており、その運動の全ては市民のためのものです。しかし、情報を一人ひとりに伝えることは容易な事ではありません。また、どんなに素晴らしい事業を開催しても情報が伝わらずに集客できなければ、運動の目的が達成されない事態となることもあります。そして、適切な情報発信は運動の目的を果たすために欠かせない活動です。
進化するSNSを有効活用し、全ての会員が情報の共有を図り、参加意欲を掻き立てる情報発信を心掛け、それを速やかに拡散する事による会員の広域性メリットを最大限に活かすことで、会員が広報官となり、今まで以上の情報発信に努めます。さらに、我々の運動に対して各メディアが取材したくなる手法を熟考し、積極的にアプローチを掛けることで宣伝や賛同に繋げ、佐倉青年会議所運動の認知向上に繋げます。全会員で熱意を持った情報発信に努め佐倉青年会議所の勢いを佐倉市から各地へ発信して参ります。

ブロック大会について

佐倉市は日本遺産「北総4都市江戸紀行」の一角をなし、多くの自然の恵みに支えられ、原始・古代からの歴史と、城下町として培われた文武両面にわたる文化があります。また、「好学進取」の気風を生み出し、後世に語られる素晴らしい先覚者を多く輩出している歴史の町です。現在では、時代と共に変化する価値観の中でその歴史感覚も薄れ、自らが住む地域に対する郷土愛も希薄化しています。また、住民間の意識格差、少子高齢化や今後予想される人口減少などが拍車を掛け、地方都市特有の閉塞感が地域経済を蝕んでいます。今こそ古来より伝わる「好学進取」の精神性を発揮し、自ら進んで挑戦し地域の問題解決へ向けた持続可能な地域再興をしなくてはなりません。
本年は24年振りに第52回千葉ブロック大会・佐倉大会を開催します。千葉ブロック協議会でしか成しえないスケールメリットの下で、大会を通して地域の問題解決に意識を持つ市民が増え、地方創生に向かう時代を照らす光となる大会を構築します。

まとめに

今年度はスローガンを「全力」~すべてのご縁に感謝をし、恩を贈る希望の未来へ~  と掲げさせて頂きました。古来より日本人は感謝の気持ちを忘れずに大地と共に過ごしておりました。大地やその実りに感謝をし、ご先祖様に感謝をし、人と人の繫がりに感謝をし、多くの事柄に感謝をし、生活を共にして参りました。感謝の気持ちを持ち行動することにより人は思いやりが生まれ、自分の存在意義を再認識し、これからの未来の人々のためにどう行動すべきか考え、思いを寄せる者が育まれて参ります。嘗ての日本を思い出し、和の精神を取り戻し、伝統と歴史をしっかりと守れる地域づくり、日本の良さを感じることができる社会づくりが我々の担いでもあります。政治・経済・文化等の身近な諸問題を市民と共に考え行動し、「明るい豊かな住みよい佐倉」の実現へ向け邁進して参ります。

2019年度 事業計画

・会員資質の向上
・組織の連携・主権者意識の向上
・会員拡大
・青少年健全育成事業
・地域社会創造事業
・情報の公開・管理
・第52回千葉ブロック大会・佐倉大会主管